滝口寺


滝口寺は悲しい恋の舞台となったお寺です。
平重盛の家臣斉藤時頼(滝口入道)は、花見の宴で横笛の舞姿を見て一目惚れしますが、時頼の父は身分の違いから叱責、時頼は自分を責めて出家します。それを追って、横笛が寺を訪ねてやって来ますが、時頼は追い返してしまいます。横笛はせめて心を伝えたいと、指を切って石に歌を血で書き残しました。


山深み思い入りぬる芝の戸の
       まことの道に我れを導け