方広寺


方広寺天台宗山門派の寺で豊臣秀吉により建立されたお寺です。
当初、奈良の東大寺に倣って木製金漆塗の大仏が造影されました。大仏は高さ19m、大仏殿は高さ約49メートル、南北約88メートル、東西約54メートルという巨大なものだったそうです。
ところが、慶長元年(1596年)の大地震により大仏は倒壊。その後、秀吉の子豊臣秀頼が大仏の再建を行ったいましたが、慶長7年(1602年)11月、鋳物師の過失により仏像が融解、出火し、大仏殿も炎上したそうです。
慶長15年(1610年)より再び大仏および大仏殿が再建され、慶長17年(1612年)に完成するも、寛文2年(1662年)の地震で大仏は小破、寛政10年(1798年)7月に落雷のため大仏殿は炎上しました。
「京の 京の 大仏つぁんは 天火で焼けてな 三十三間堂が 焼け残った ありゃドンドンドン こりゃドンドンドン」という京のわらべ歌が残っているそうです。
大仏殿の場所は現在公園となっています。
また、方広寺鐘銘事件といわれる、大阪冬の陣・夏の陣のきっかけとなった梵鐘が残っています。

歴史を思いながらお参りしていると、世の中のはかなさを感じるお寺です。